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画像ナシ状態はいつまで? [取材のウラ話]

 こないだ、自分が使っているのと同じテープレコーダーが、
びっくりするくらい安価で売られていて「私はこんなモノに頼ってるのか…」と思った。
ICレコーダー達の横に、それは申し訳なさそうに並んでいた。
しかも電機量販店などではなく、スーパーの一角ってのが、また情けない。
年間100本以上に及ぶ取材の命綱が、このシンプルでアナログなモノ一個である。
ライターにも、いろいろスタイルがあるだろうが、
私は取材の場では一切メモを取らない(ときどき同行者に驚かれる)。
会話に集中しないとテンポ良く質問が出来ないという技量不足と、
取材対象者がメモを気にして会話を止めると気になるからだ。
なので、録音が万が一失敗していたりしたら、何も書けなくなってしまう。
いや、実際は何とか記憶を頼りに無理矢理書くだろうけど…。
…想像しただけでも、恐ろしい…。

 比較的、資材が少なくてすむ私の稼業にも、いくつか必要なモノがある。
テープレコーダーの他に、デジタルカメラも、そのひとつ。
「カメラマン手配できない(予算がない)んで、取材の時に写真も撮ってきてください」
みたいな依頼が、けっこーあるからだ。ウェブサイト用の小さい画像は特に多い。
しかし私は、デジカメを持っていない。
追先頃まで同居人のを借りていたが、年末に引越して独りになったので、今はない。
ブログを始めたら、更にデジカメの必要性が増してしまった。
 
 そしてこないだ、翌日が取材だっつーのに「できれば写真も…」な依頼が来た。
幸い取材時間が遅かったので、友人に借りる手配の電話をかけたが、
普通のカメラで撮ってスキャナーで取り込み加工する、という手があることに気づいた。
一体何年使ってなかったのか不明なカメラを探し出し、
一体何を撮ったのか不明なフィルムを抜き出し、
電池と新しいフィルムを購入して、いざ取材へ。
初めて、録音状態以上の心配を抱えながら、写真を撮った。
その場で確認できないとは、こんなにも不安なものか、と
デジカメの便利さを今更ながら痛感した。

 その帰り道、現像に寄ったスーパーで、かのテープレコーダーを見かけたのだ。
なんだか、時代と逆行している私…。
でもシンプルでアナログなモノは、丈夫なような気がする。
写真は、なかなか上手く撮れていた。
そんなワケで、しばらくはライターらしく(?)文章のみでいくことになるかもしれない。


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