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待機児童問題と国会議員(平沢議員のテレビ出演を観て) [ちょっとかじった政治の世界]

「保育園落ちた。日本死ね!!!」
このブログを国会で取り上げた民主党議員の質疑時に、
ヤジを飛ばした一人である自民党の平沢議員が、
テレビ朝日のモーニングショーに生出演した。

こういう注目度の高い事案の、しかも編集できない生出演に、
喋りが上手とは言えない平沢議員を出したというのは、
いやはや自民党、やっちまったなぁ。

それで思わずブログを書く私。

国会での平沢議員。
質疑者の近くに座ってて、ヤジる場面がテレビに映っちゃってたから、
逃げようがなかったね。スケープゴートだったのかもしれない。

ヤジに至った経緯説明と謝罪のために、渋々出演した風の平沢議員いわく
「ヤジについては謝罪します」ってオイ!
まずね、さっくり謝罪するようなことを国会でするなよ。
軽々しく発しといて後で謝る、ってパターンの国会議員多すぎるよ。

数年間、国会に携わった実感でいうと、
程度の低いヤジばかりの昨今、言いたい放題でどうかと思う。
質疑時間は1人何分と決められているし(人によって時間が異なる)、
中断したらそれこそ貴重な時間が無駄になる。話す側も聞く側も不快なだけ。

今回は特に観ている人に質問内容が聞こえないよう、ヤジを飛ばしているかのような印象で、
ヤジの内容も聞いてて恥ずかしいレベル。
国会議員が「うざ〜い」って言うかね…[ふらふら]

質疑内容っていうのは、事前に質問する相手(大臣など)の所属する官庁へ提出し、
答弁側は答えを用意して国会へ臨む。
資料として採用しようがしまいが、質疑の内容は分かっているのだから大差はない。
ただし今回のようにテレビ中継が入る時は、
見え方が重要だから質疑者は皆パネルとか資料を出したがる。

だから、この件を目立たせたくないであろう与党が
「阻止した」と言われても仕方ないのでは?
今の国会の状況だと、理事会だって与党主導だろうし。
「与党が阻止した」発言に対しては、後で抗議すればいいことで、
ヤジの理由にはならない。

ここで理事会について。
理事会は委員会開始直前に、文字通り各党の担当理事によって開かれる5分程度の会議。
概ね型通りの話し合いで、その日の委員会の流れや概要、出欠についての連絡など。
5分って短すぎて、慌ただしいことこの上ないし、
そんな場で資料としての可否を話し合う時間はなかったと推測される。

平沢議員によると、理事会で資料NGとされた理由は、
タイトルにある「死ね」という文言が不適切ということらしい。
いじめ問題まで持ち出して「この表現は許せない」とまで言っていたが、
そりゃ公用の文章ではないからねぇ。
これがネット上での独り言に等しい発言であり、
そういう発言が大きなうねりを生んだこと、共感した人の多さこそが問題なのに。

まぁ分かってて、資料に採用できない理由に利用しただけかな。

それにしても平沢議員、出演者とのやりとりは論点ずれまくり。
答えになってなくて失笑一歩手前、スタジオの微妙な空気が伝わってきた。

中でも今回の出演で一番ダメだった発言は、
ブログに対して「これが女性が書く文章ですかね?」だと。
言い方が乱暴すぎると?…呆れる〜。
それぐらい怒ってて、誰に宛てた文章でもないからなんだけど。
さすがに高木美保女史も声を荒げて「関係ないでしょう!」って言ってた。

平沢議員の女性に対する考え方が、透けて見えちゃったよね〜!
この流れで、しかも女性に対する施策の話なのに、
あんなこと言い出すなんて、いろいろ露呈した。

でも、思うのです。
これが、国会議員ひいては国の要職にある男性たちの、
大多数の考え方なのだろうと。
そして、だからこそ、女性が主役となる今回のような問題が、
いつまでたっても解決されないのでしょう。

それから。
ここまで言ったけど私は、育児しながら働く人達に対して、
単に諸手を上げて大歓迎、ではない。

彼女たちは子供の具合が悪くなると、当たり前のように飛んで帰る。
普通に遅刻や欠勤をしてくる(私の知る限り多くはそういう勤務状態になる)。
すると周囲で働く人に、しわ寄せがくるわけで。
それを当然のこと、日常茶飯事にされると、周りはストレスが溜まるばかり。
「あなたをサポートするために働いてるわけじゃないんだけど〜」ってなる。

母親にとって子供が一番大事なのは分かるけど、職場に持ち込む理屈ではないし、
そんな人が職場に増えることは、彼女たち以外の働く人のモチベーションを下げると思う。
つまり、支える周囲へのフォローは、絶対必要不可欠。

幼い子供の母親って、とかく自分の子供以外のことは見えなくなりがち。
私の身近にも何人かいて、言動に結構驚かされたことがある。
「あの人がそんなこと言うとはなぁ」と。
子育ては大変なのだろうし、子供がかわいいのもわかるけど。
人はそれぞれ、色々なことを犠牲にしたり、我慢しながら働いているものだ。

組織には、いろんな人が働いている。
妊娠で悩んだり、子供を諦めたり、
家族について様々な事情を抱えてる人だっているんだから。
そういうことも忘れてはいけない。

保育所だけ増やしたって、今度は企業や組織が破綻するよ!

そういえば、保育所増やしても保育士はいるのか?
親とのやりとり、過剰勤務、低賃金。子供を預かる責任の重さ…。
保育士を取り巻く問題は多く、
資格保持者が保育士として働かない「潜在保育士」が増えているという。

だからといって無資格で保育できるようになったら、増々トラブル増えそう…。


こうやって考えていくと。

いろんな人が円満にやっていくには、
在宅で子育てしながら出来る仕事や環境を増やす、って方向が
一番いいんじゃないかなぁ〜。

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